2019
13
Jan

レゴの紹介&歴史, お城シリーズ, 昔のレゴ紹介, 大人のレゴ好き向け

【レゴキャッスル】お城シリーズの歴代セットを紹介(前編)

【最終更新日:2022年6月19日】

数多くあるレゴのシリーズの中で、今でも根強い人気を誇る「お城シリーズ」

シリーズ名は「お城シリーズ」から、「レゴ・ナイトキングダム」「レゴ・キャッスル」などと変化し、今でこそシリーズが途絶えていますが、復活を待ち望むファンも多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、お城シリーズの歴史を誕生から現在まで、当時のテレビCMを交えて紹介しながら、これまでに販売された「お城」や「砦」などのシリーズの中心セットを振り返りたいと思います。

この記事は、レゴの初めてのお城が登場した1978年から1997年までの約20年間を「前編」として紹介します♪

古きよきお城シリーズファンは必見です!

※2000年から2013年までをまとめた後編はこちらから!

2022年8月に発売予定のレゴ社90周年記念セット「ライオン騎士の城」のレビューはこちら!

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2021年についに復活したお城シリーズのセットはこちら!!

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この記事では、お城シリーズの騎士や兵士のミニフィグを紹介しています♪
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【レゴ・キャッスルの歴史】お城シリーズの歴代のお城セットをまとめて紹介(前編)

目次

レゴの最初のお城セット(1978年)

「お城シリーズ」は1978年に誕生しました。

この年は初めてミニフィグが導入された年。

「お城シリーズ」は「街シリーズ」や「宇宙シリーズ」の様々なミニフィグと一緒に登場し、未来の宇宙シリーズ、現在の街シリーズ、そして過去のお城シリーズといった感じでレゴの世界を大きく広げました。

この時に販売されたのが、レゴ初のお城セットであるこの黄色いお城でした。

レゴの黄色いお城

パーツが古いものの、剣や槍、盾や兜などのその後のシリーズでも登場するエレメントはすでに存在しています。

また、蝶番(ちょうつがい)のパーツによって城壁を大きく広げられるギミックもありました。

ちなみに、2018年にはレゴ社60周年の記念セットとして、過去60年間の最も象徴的な4つのレゴ建造物がマイクロバージョンで発売されました。

街シリーズや宇宙シリーズ、南海の勇者シリーズから名作が選ばれていますが、お城シリーズからはこの黄色いお城が登場しています。

この復刻セットは、とても可愛らしくプレゼントにオススメです!こちらに詳細レビューをまとめました♪

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歴代の海賊船セットはこちらでまとめています♪

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6080 お城(1984年)

1984年になるとレゴ社は、より現実的なお城や中世の騎士を含んだ新しいセットを販売します。

このセットから馬の形をしたブロックや、兜の羽飾り、旗や弓矢などの新しいパーツがたくさん登場します。

ライオンの盾を持つ騎士団はクルセイダー(日本では後にゴーストナイト)と呼ばれ、1990年代までお城シリーズの一大勢力となるのです。

6074 王子さまの城(1986年)

ライオンの盾を持つクルセイダーのライバルは、ブラックファルコンと呼ばれた騎士団でした。

1986年には、彼らブラックファルコンの居城として傑作と名高いお城が登場します。

黒い屋根に黄色い壁の礼拝堂のような建物、コンパクトでありながらバランスの取れた形で、お城シリーズの最高傑作の一つと考えられています。

また、この年には騎士たちの宿舎をイメージした騎士休憩所(6067) というセットも登場します。

赤い壁が印象的なこのセットは、お城シリーズとしては珍しくほのぼのとした雰囲気を持っています。

王子さまの白と騎士休憩所はどちらも2000年にはLEGENDシリーズとして復刻販売されました。

この当時のレゴのテレビCMがこちらです。

子供が笑顔で騎士のミニフィグで遊んでいるのが素敵ですね。

ちなみに、このお城シリーズ初期の二大勢力「クルセイダー」と「ブラックファルコン」はどちらが強かったのか?

人気だったのはどちらか?

この疑問についてこちらの記事で徹底比較しています!

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ブラックファルコンとクルセイダーはどちらが強かったのか?

6085 ブラックドラゴン城(1988年)

1988年にはこれまでのお城とは印象を大きく変えたお城が登場します。

その名も、「ブラックドラゴン城」

ドラゴンの盾を持つ騎士団はブラックナイトと呼ばれました。

とても強そうですね。

お城の基本的な構造は、これまでと同様に中庭を囲む城壁で構成され、これが蝶番で大きく開く仕組みになっています。

黒い城壁のお城は中世ヨーロッパではあまり例がないのですが、とても雰囲気のある素敵なセットだと思います。

6077 森の人の砦(1989年)

これまでお城の騎士団を中心に展開されてきたお城シリーズに新しい仲間が加わります。

ロビンフッドのような服を着て「森の人」と呼ばれた彼らは、森に住む弓矢の名人という設定でした。

そんな彼らの拠点として登場したのがこのセットです。

※日本では1991年に発売

森の奥地の湖の中で、自然の巨木を活かして作られた砦です。

秘密基地のような雰囲気が他のセットにはない魅力で、お城シリーズの名作の一つと考えられています。

この当時はブラックナイトと森と人を中心としたテレビCMでした。

6081 ゆうれい城(1990年)

1990年にはクルセイダー(日本ではゴーストナイト)たちの新しい居城が発売されました。

立体基礎を使った初めてのお城で、高低差を活かしたお城の構成が可能になりましたが、当時は賛否両論あったそうです。

また、騎士の兜も上下に可動する新しいタイプが登場。

さらには、ゆうれいのミニフィグもこのセットで初登場でした。

当時の日本でのCMがこちらですが、ゆうれいを大々的にアピールしています(笑)

当時のCMはどこかほのぼのとしていて可愛いですよね。

6086 ブラックナイト城(1992年)

1992年には、ブラックナイトの新しい居城「ブラックナイト城」が登場します。

ブラックドラゴン城と同じく黒い城壁ですが、黄色い壁や赤い屋根を上手くいれることで城塞都市のようなイメージになりました。

立体基礎を最大限に使って中庭を囲うような城壁と、一部の黄色い壁面や赤い屋根がアクセントになっていて、お城シリーズの最高傑作の一つと考えられています。

写真の右隅に盗賊のようなミニフィグが映っているのが見えるでしょうか?

これがこの年に登場した「ウルフ盗賊団」です。

6075 ウルフ盗賊団の隠れ家(1992年)

ウルフ盗賊団の隠れ家として登場したのがこのセットです。

湖の中に浮かぶ巨大な岩を活かして作られたかのような盗賊団のアジトです。

コンパクトながらも、橋と砦のバランスがよくなかなかよくできたセットでした。

当時のテレビCMがこちら。

巨大なブラックナイト城に忍び込むウルフ盗賊団の雰囲気が可愛いです。

6082 マジックドラゴン城(1993年)

1993年から、お城シリーズの世界観が大きく変わります。

これまでの中世騎士団の世界から、ドラゴンや魔法使いが活躍するファンタジー世界へと大きく広がりました。

その中核のセットとして登場したのが、「マジックドラゴン城」です。

中央にドラゴンが映っているのがわかるでしょうか?

お城の構成も、これまでのような中世ヨーロッパの城郭というよりファンタジー世界の砦のような印象です。

当時の日本のCMでもドラゴンと魔法使いが中心に描かれていますね。

6090 ロイヤルキング城(1995年)

1995年には正統派のお城が登場します。

「ロイヤルキング城」と名付けられ、王様のミニフィグが中心となった初めてのお城でした。

実はお城シリーズは、これまで騎士たちが中心で王様のミニフィグが登場したのはこれが初めてでした。

ブラックナイト城のような黒い城壁でありながらも、青い屋根や小さい尖塔を取り入れることで、上手く王様のお城らしい雰囲気を持つ完成度の高いセットだと思います。

当時のCMでも「Typical Castle(典型的な、代表的なお城)」として紹介されています。

ちなみに、僕はこのCMの中盤からの盛り上がりがとても好きです。

6079 エルクウッドの砦(1996年)

1996年には森の人が名前を「ダークフォレスト(日本ではエルクウッド)」と変えて再登場します。

森の中でひっそりと暮らす彼らの世界観はそのままに、より大きな砦となって登場しました。

茶色い頭巾を被ったミニフィグや、ひげ面のミニフィグも多く、ウルフ盗賊団と森の人を合わせたようなイメージですね。

ちなみに、このエルクウッドで大人気だった「前髪ちゃん」と呼ばれる伝説のミニフィグについてはこちらでまとめてます。

6097 コウモリ男爵の城(1997年)

1997年にはお城シリーズは再びファンタジーの世界観が強くなります。

魔女ヒルダとコウモリ男爵が戦う世界は、ホラー色が強くなり、これまでの騎士や兵士たちは脇役となっていきました。

その中でコウモリ男爵の居城として登場したのがこのセットです。

コウモリ男爵の率いる騎士団はフライトナイトと呼ばれ、このお城はこれまでの中でも一番高さのあるセットです。

ちなみに、1997年に発売されたお城シリーズのセットの製造番号は、全て魔法の象徴である「7」で終わっているんですよ。

当時のテレビCMはこちら。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

今回の記事では、初めてのお城が登場した1978年から1997年までの約20年を当時のCMを交えて振り返りました。

当時のセットを振り返ると、お城という基本概念を中心としながら、様々な世界観へと広がっていった歴史がわかるのではないかと思います。

なお、1998年にはコウモリ男爵と魔女ヒルダのセットの販売が終わり、この年を区切りとして1984年から続いた「お城シリーズ」のテーマが終わったと考えられています。

その後も、様々なサブテーマが登場しますが、これまでのように「ブラックナイト」と「ウルフ盗賊団」のサブテーマ同士が戦うようなことはなく、独自の派閥が自己完結した世界観を構築していきます。

ここからの新しい時代のお城シリーズについては、後編のこちらでまとめていますのでよかったらご覧ください。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!

2022年8月に発売予定のレゴ社90周年記念セット「ライオン騎士の城」のレビューはこちら!

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