大阪梅田の換気塔
村野東吾設計の換気塔
【撮影場所】
梅田の換気塔
JRの大阪駅前の道路の真ん中に、銀色に輝く塔がそびえ立っています。
それぞれの塔の高さが異なり、一部で繋がっていたりと個性的なデザインですが、これは一体何なのでしょうか。
実はこれ、梅田の地下街のための換気塔なのです。
換気塔とは?
換気塔とは、地下街や地下鉄駅などの人が生活する地下空間に、綺麗な空気を取り込み、汚い空気を吐き出すためのものです。
塔のような形には理由があり、排気ガス等で汚れている地表面の空気ではなく少しでも高い位置から空気を取り込むため。
さらに、地下で火災があった時には換気塔から煙が出てくるので、地上の人に影響を与えないように高さのある構造物になっています。
建築家・村野東吾の設計
この換気塔は、ホワイティ梅田が開業した1963年に建設されました。
設計者は大阪・心斎橋の旧そごう等を設計した戦後を代表する建築家の一人である村野東吾という建築家です。
それぞれに高さが異なり個性的なデザインの換気塔の設計経緯は不明ですが、「アラスカの原生林をイメージした」とも言われています。
真下から見て見ると・・・
遠くから見ても特徴的なこの換気塔ですが、近くまで寄って真下から覗いてみるとさらに面白い景色が広がっています。
金属のパッチワークや曲線を描く頂部から抜けた先に広がる空と高層ビル。
どこかSF世界のような不思議な世界観です。
そんな換気塔を真下から覗いて、レゴの宇宙船と一緒に撮影しました。
登場したのは80年代のクラシック・スペースと言われるシリーズの宇宙船です。
1963年に建設された換気塔と、1980年代のレゴ、そして最近建替えられた新しい梅田の超高層ビル。
それぞれに年代も違えば、規模や機能、設計者もまるで違いますが、一つの世界観で表現できればと思い撮影しました。
レゴの宇宙シリーズの他の写真はこちらから。