– Renaissance Smile Face –
【撮影場所】
近所の公園
夕焼けの中で笑顔で話をする森の人たちの写真を撮影しました。
左に座っているのは1980年代から登場していたオリジナルの森の人のミニフィグ。
右に座っているのはレゴの世界では「前髪ちゃん」の愛称で伝説的な人気を誇ったミニフィグです。
森の人とウルフ盗賊団が合体したエルクウッドという集団からの登場です。
この「前髪ちゃん」、レゴの世界で愛称がついた最初のミニフィグだと思うのですが、なぜこれほど人気があったのでしょうか。
中性的な魅力
そもそも、この前髪ちゃんは男の子なのでしょうか?女の子なのでしょうか?
当時のミニフィグの顔のプリントは、男なら髭、女なら口紅のように性別がわかりやすいものが基本でした。
この前髪ちゃんは、髭もなければ口紅もなく、変わりにあるのは”揃った前髪”と”顔周りの整った髪の毛”。
身なりも頭に頭巾で、身体は森の人の一般的な服装。
考えても考えても、性別を特定できません。
ただ、この中性的なルックスが前髪ちゃんの魅力なのです。
遊ぶシーンや作ったセットによって、性別を自由に想定する楽しさを遊ぶ側に与えてくれています。
にっこり顔のルネサンス
1989年に海賊のミニフィグで顔にプリントが始まって以来、様々な表情のミニフィグが登場しました。
髭や口紅の種類も多様化し、髪の毛がプリントされているものも多くありました。
これらのプリントはミニフィグの表現の可能性を広げた一方で、1978年から続くシンプルなにっこり笑顔を懐かしく思う人たちも多くいたのです。
前髪ちゃんのミニフィグが含まれた「エルクウッドの隠れ家」が発売されたのは1996年。
前髪と顔周りに髪の毛こそあるものの、顔の中心は1978年から続くにっこり笑顔をしていました。
にっこり笑顔そのもので古い時代に回帰するのでもなく、顔全体にプリントを施し時代の最先端を突き進むのでもない、その絶妙なバランス。
新しいレゴのプリント表現を顔周りの髪の毛にまとめ、同時に顔の表情はミニフィグの原点とも言えるシンプルな笑顔で私たちに微笑みかける。
これこそが、前髪ちゃんの魅力なのです。
まとめ
レゴのミニフィグの歴史に伝説として刻まれた人気者の「前髪ちゃん」。
古い時代のにっこり笑顔を残しつつ、顔周りの髪の毛に最先端のオシャレをし、それによって生まれた中性的な魅力で、男女問わず幅広い年代のレゴ・ファンの心を掴んだということでしょう。
さて、この写真の前髪ちゃん、あなたには男の子に見えますか?女の子に見えますか?
こちらでは、お城シリーズで登場したお城やミニフィグを紹介しています!