箱崎ジャンクションの夜景
– Light Highway Stars –
【撮影場所】
箱崎ジャンクション
東京都中央区にある首都高速道路の「箱崎ジャンクション」。
車が慌ただしく交差するこの場所のライトの光を長時間露光で取り入れて、スペースマンを使った未来の風景をイメージしました。
箱崎ジャンクションは、ジャンクションであると同時にインターチェンジで、さらに案内板のないパーキングエリアもが併設されたとても複雑な構造になっています。
複雑な構造のため、進行方向に戸惑うだけでなく、車線変更も難しく「ドライバー泣かせ」として知られています。
この複雑な構造は、多くの設計者や施工者たちを泣かせたに違いないでしょう。
下から見上げた時のこの複雑な形状は、日本神話に登場する「ヤマタノオロチ」とも呼ばれているそうです。
夜になると、照明の中に構造体が浮かび上がり、狭い土地に構造体が凝縮されたある種の構造美として、他にはない風景を作り出しています。
一般的に高架の道路は、空を塞ぎ風景を汚すとして、高度経済成長期の悪しき土木構造物として語られます。
一方で、この複雑な形状だからこそ、デザインや風景などに気を配る余裕すらなく、高速道路を通すこと必死だった時代の特徴を伝えてくれるような気がします。
「ジャンクション」は、日本語で「分岐点」を意味します。
様々な方向へ分岐していくこのジャンクションのように、この風景への捉え方も多様性が許される時代になっていくのではないでしょうか。
夜景での長時間露光やオモ写の撮影方法はこちらにまとめています。