2018
13
Dec

レゴの紹介&歴史, レゴ・アーキテクチャー, 大人のレゴ好き向け

【レゴの歴史】オシャレなレゴ・アーキテクチャーシリーズの誕生秘話とオススメのセットを紹介!

レゴ・アーキテクチャー

【最終更新日:2020年2月8日】

 

 

多くのレゴシリーズの中でも、圧倒的にオシャレな雰囲気の漂う「LEGO ARCHITECTURE」

 

「ARCHITECTURE」は日本語で「建築」を意味し、世界の有名建築や主要都市の街並みをレゴで再現したこのシリーズは、インテリアの一部としてオシャレに飾れることからもレゴファン以外からも大人気です。

 

レゴ・アーキテクチャー

イタリア・トレヴィの泉

 

イタリア・ヴェネツィアの街並み

 

今回の記事では「LEGO ARCHITECTURE(レゴ・アーキテクチャー)」シリーズの誕生にまつわる少し素敵なお話と、2020年に販売されたセットを紹介したいと思います!

 

 

なお、東京など都市の街並を再現したレゴアーキテクチャーのオススメセットはこちらで別途紹介しています!

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【レゴの歴史】オシャレなレゴ・アーキテクチャーシリーズの誕生秘話と2020年のセットを紹介!

目次

レゴ・アーキテクチャーの誕生物語

レゴ・アーキテクチャー

建築への想い

レゴ・アーキテクチャーシリーズを語るには、最初に「アダム・リード・タッカー」という建築家の話しをしないといけません。

アメリカ人のタッカーは主に高級住宅の設計を手掛ける建築家として仕事をしていましたが、9・11テロ事件でワールドトレードセンターが破壊された時、その影響でエンパイア・ステート・ビルなどの有名な建築物のテナントや観光客数が激減したことに、とても心を痛めていました。

 

 

「本来、人類の偉業とも言えるべき超高層ビルは讃えられるべきであって、恐怖の対象となるべきではない。」

その思いを一般の人々に理解してもらうため、「建築家の一人として自分も何できることはないのか?」と、タッカーは日々考えていました。

 

そんなある時、タッカーが「レゴの本」というタイトルの本を見ていた時のことです。

子供の頃にレゴで遊んでいたタッカーは、レゴ・ブロックを使えば超高層建築の素晴らしさを表現し、なおかつそれを身近で見てもらえるのではというアイデアが浮かんだのです。

 

 

レゴで作った建築とレゴ社との出会い

このアイデアを思い付いたタッカーはすぐに行動に移します。

近所のトイザらスに行くと、店内で気にいったレゴのセットを片っ端から買っていったのです!ショッピングカート13台分(すごい!)のレゴを購入したタッカーは夜と週末を使って制作を開始します。

こうして、5000個のブロックでできた高さ1.8mの「シアーズタワー」が完成したのです。

その後の数カ月の間にタッカーは、何万個のブロックを組み合わせてたくさんの超高層ビルを作り上げていきました。

 

タッカーとレゴによる超高層ビル

(出展:https://www.learningliftoff.com/

 

彼の作品はレゴ・ファンの集まりである「ブリック・フェスト」に展示され、そこでレゴ製品の共同開発協力者を求めていたレゴ社の人と出会ったのです。

こうしてタッカーとレゴ社のパートナーシップが始まりました。

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レゴ・アーキテクチャーの可能性

タッカーはこれまでの作品のサイズを縮小して、セットとして販売するためにレゴをさらに研究してきました。

そして、彼はレゴ社に「シアーズ・タワー」の試作品の箱を手渡します。箱を開けると、そこには通常のセットに含まれる組み立て方を書いた冊子の他に、シアーズ・タワーの写真や設計者のプロフィール、建築設計図や建築的な特徴が紹介されていたのです。

 

「ストーリーを語りたかったのです。ただブロックのセットを売るだけではなくて。」

 

こうして、レゴ・アーキテクチャーは、「一般の人々にもっと建築のことを知ってもらいたい」というタッカーの想いを形にしたシリーズとして販売が始まりました。

 

レゴ・アーキテクチャー

初代モデルのシアーズタワー

(出展:brick link

 

シリーズとしての販売が決まった時に、彼はこう言ったそうです。

「世界には名所になっている建築物が、古代のものから現代のものまでたくさんあります。建築物には人種とか、宗教とか、時代とかいっさいの垣根はありません。ですから、レゴ・アーキテクチャーの可能性は無限です。」

 

ピサの斜塔

(出展:brick link

 

レゴ・アーキテクチャーのシリーズは、玩具屋だけでなく、老舗の雑貨屋や美術館の売店、大手書店などのこれまでレゴにほとんど無縁だった店でも販売されることになりました。

調査では、購入者の60%以上が18歳以上(自分用に購入)で、15%以上がこれまでに一度もレゴ製品を買ったことがない人だという結果が出ています。

 

まとめ

きっとタッカーは建築を志した時も同じように、建築に無限の可能性を感じていたのではないでしょうか。

人々の活動の場としてだけでなく街の象徴ともなった建築物ですが、9・11ではそれ故にテロの対象となり、多くの人が亡くなることになりました。

僕も建築の設計に携わる者の一人として、自分の信じていたものの二面性に心を痛めていたタッカーの気持ちが少しは理解できる気がします。

 

グランド・ゼロの跡地に新しく建てられた建築たち

 

ただ、彼はここで建築の可能性を諦めることなく、建築と同じように人種や宗教、時代を超えて人々に愛されるレゴ・ブロックと建築を組み合わせることを思い付きました。

その結果、レゴ・ブロックには新しい可能性を、建築には多くの子供たちにその魅力を知ってもらるきっかけを与えたのです。

 

「複数の問題点をアイデアで同時に解決し、さらに素晴らしいモノとする」

そんな優れた創造力を持つタッカーは、今でもレゴ・アーキテクチャーの製作監修に携わっています。

 

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なお、東京など都市の街並を再現したレゴアーキテクチャーのオススメセットはこちらで別途紹介しています!

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2020年の新製品を紹介

最後に2020年に販売された最新のレゴ・アーキテクチャーのセットを紹介したいと思います。

ついに!!日本の都市が登場しました!

 

レゴ(LEGO) アーキテクチャー東京 21051

 

 

レゴ (LEGO) アーキテクチャードバイ 21052

 

レゴ・アーキテクチャーに興味を持った方はこちらの本がオススメです!

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