【最終更新日:2020年2月26日】
数多くあるレゴのシリーズの中でも、圧倒的にオシャレな雰囲気を持つレゴ・アーキテクチャー。
世界の有名な都市や観光地がレゴブロックで再現されたこのシリーズは、世界中で大人気となっています。
2020年には、ついに日本から東京の街並を再現したセットが発売され、今後も要注目のシリーズです。
この記事では、2016年に発売されたイタリアの水の都・ヴェネツィアのセットをレビューしたいと思います!
こちらの記事では、東京やニューヨークなどの他のセットを紹介しています。
【レゴ (LEGO) アーキテクチャー】ヴェネツィア 21026をレビュー
目次
ヴェネツィアの概要
ヴェネツィアは、イタリアの北東部に位置する都市。
中世にはヴェネツィア共和国の首都として栄え、「アドリア海の女王」・「水の都」などとも称される世界的な観光都市です。
100 を超える小さな島々で都市が構成され、道路はなく、橋で島々は繋がり、カナルグランデをはじめとする運河沿いにはルネッサンス様式の宮殿が並んでいます。
中心部のサンマルコ広場にあるサンマルコ寺院は、ビザンチン様式のモザイクタイルで知られ、ヴェネツィアの街全体と潟が世界遺産に登録されています。
そんな「水の都」ヴェネツィアが、レゴアーキテクチャーとして2016年に登場したので、セットのレビューをしたいと思います!
外箱と説明書
パッケージはレゴアーキテクチャーお馴染みの黒い箱になっています。
この真黒な箱がカッコイイですね!
裏側には、セットで組み立てる建物の写真が記載されています。
このセットでは、5種類のヴェネツィアの特徴的な建物を組み立てます。
①サン・マルコ寺院
②サン・マルコの鐘楼
③聖テオドールとサン・マルコの翼のあるライオン
④リアルト橋
⑤ため息橋
組み立てのインストラクションには、各建物の紹介が載っています。
写真がとても綺麗で、写真集としても楽しめます。
ただ、英語とイタリア語で紹介されていますが、日本語の記載はなし。。。
そこで、この記事では各建物を紹介しつつ、セットのレビューをしたいと思います。
セットの全景
セットの全景です。
左からリアルト橋、サン・マルコ寺院、大鐘楼、聖テオドールとサン・マルコの翼のあるライオン、ため息橋が並びます。
これだけの建物が、わずか4ポッチの奥行に再現されています。
奥行きがないので、オシャレなインテリアとして棚に飾ることもできそうです。
後ろから見ると、こんな感じでシンプルでした。
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サン・マルコ寺院
サン・マルコ寺院は、ヴェネツィアのシンボルにもなっている大聖堂です。
東ローマ(ビザンツ)帝国の影響を受けた、ビザンティン様式を代表する建物で、中央部に特徴的な円蓋(ドーム)を持ちます。
これまでに何度か改築されたため、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス様式と様々な建築様式が取り入れられており、11世紀頃に現在の姿となりました。
レゴのモデルはこちらです。
サン・マルコ寺院の特徴的なアーチのファサードや装飾がレゴでもしっかり再現されています。
ビザンティン建築の特徴である大きな円蓋もドームブロックで再現されていて、建物バランスがとてもよいと思いました。
サン・マルコ広場の鐘楼
サン・マルコ広場にある鐘楼で、サン・マルコ聖堂の前に並んで建ち、街のシンボルとされています。
高さは98.6mで、下半分はシンプルなレンガ造りになっていて、その上部にアーチ型の鐘架があり中に5つの鐘があります。
鐘架の上にはヴェネツィアを象徴する歩行中のライオンと、女性の形が象ってあるレンガ造りの壁があり、さらのその上にピラミッド型の尖塔が乗っています。
実際の鐘楼と同じように、サン・マルコ寺院の横に並べて組み立てます。
塔全体のプロポーションや色合いの再現が上手です。
ヴェネツィアを象徴する歩行中のライオンと、女性の形が象ってあるレンガ造りの壁は、プリントで再現されています。
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聖マルコと聖テオドーロの円柱
世界で最も美しい広場とも称されるサン・マルコ広場の小広場に立つ2本の円柱。
2つの柱の上に、聖マルコを表すブロンズ製の有翼の獅子像と、大理石の聖テオドール像が載せられ、ヴェネツィアの玄関としての目印になっています。
ワニの上に乗り槍を持つヴェネツィアの古くからの守護聖人である聖テオドーロ像は、龍を退治したというテオドーロの神話に基づいています。
9世紀にヴェネツィア商人は、アレクサンドリアにあった聖マルコの聖遺物をヴェネツィアに持ち帰りました。
それ以来、ヴェネツィアの守護聖人は聖マルコとされ、聖マルコを表す「有翼の獅子」もまたヴェネツィアを象徴するものとされるようになったそうです。
当時この2つの間には死刑執行台が置かれ、数多くの罪人が処刑されました。
そのため、今日でも縁起が悪いとして、ヴェネツィアの人の中には柱の間を歩かない人もいるそうです。
さて、もっともレゴでの再現が難しかったであろうこの2本の円柱。
聖テオドーロ像はマイクロフィグのブロックで、有翼のライオンはクリップパーツで再現されていました。
ここはなかなかムズカシイところですが、雰囲気は伝わります!
2本の円柱と鐘楼の周辺は、タイルブロックがチェック模様になっていて、サン・マルコ広場の”広場感”が上手く表現されていました。
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リアルト橋
ヴェネツィアの運河「カナル・グランデ」に架かる4つの橋の一つで「白い巨象」とも呼ばれています。
13世紀頃は木製の跳ね橋でしたが、16世紀末にアントニオ=ダ=ポンテの設計による石造橋になりました。
橋の上のアーケードには、みやげもの店が並び、付近には約1000年の歴史を持つ市場が広がっています。
リアルト橋付近の街並は、まさに水の都ヴェネツィアを象徴する風景といえるでしょう。
レゴのモデルでは、リアルト橋を特徴づける大きなアーチをアーチ形状のブロックで再現。
連続するアーチと屋根は、コーンブロックと斜めのタイルを使っています。
よく見ると違う形でも、全体としていい雰囲気が出ているのがスゴイところ。
運河はクリアパーツで再現されています。
ため息橋
16世紀に架けられたドゥカーレ宮殿の尋問室と古い牢獄を結ぶ橋。
独房に入れられる前に窓の外からヴェネツィアの美しい景色を見て、囚人がため息をつくということから、ため息橋をいう名前が付けられたそうです。
ちなみに、恋人同士でゴンドラに乗りながら日没にこの橋の下でキスをすると、永遠の愛が約束されると云われています。
ため息橋は、両側の建物が省略されていて、橋だけになっていました!
さすがにこのサイズ感で、両側に建物を組み立てるのはムズカシイですからね。
橋だけになっても特徴的なアーチの形状と、囚人がのぞいたという窓は再現されています。
グリルのブロックを使って連続した窓に見せています。
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まとめ
この記事では、レゴアーキテクチャーのヴェネツィアのセットをレビューしました。
全体としてのポイントをまとめます!
・ヴェネツィアのシンボル的な建物や橋が選ばれている
・建物と橋、塔のバランスがいい
・それぞれの再現度も素敵
・全体としてヴェネツィアらしさ満載
たくさん発売されているアーキテクチャーシリーズの中でも、かなりバランスのいいオシャレなセットだと思います!
一応、アマゾンや楽天からも購入することができますが、2016年の発売から時期が経っているので価格が上がっています。
今から手に入れたい場合は、ヤフオクやメルカリを頻繁にチェックした方がいいかもしれません。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!
こちらの記事では、東京やニューヨークなどの他のセットを紹介しています。