【最終更新日:2020年1月23日】
AdobeのLightroomは、高性能なのに直観的な使い方が可能なソフトで、これを使って写真加工をしている人はとても多いと思います。
使い方が簡単なので、ツールバーを動かしていれば綺麗な画像が仕上がりますが、「自然な彩度」と「彩度」の違いや、「ハイライト」と「白レベル」の違いなど、各パラメータの内容がイマイチわからいづらいと感じたことはないでしょうか。
そこで今回の記事では、Aodbe Lightroomで使う各パラメータの意味と使い方をまとめて紹介したいと思います!
Lightroomを使って特定の範囲だけを補正する「部分補正」の使い方についてこちらで紹介しています。
【Adobe Lightroom】画像編集で出てくるパラメータの意味をまとめて紹介!
目次
露光量
画像の第一印象を決める明るさを調節します。
Lightroomの「露光量」のスライダの1ステップは、カメラの露出の1段ステップに該当するといわれています。
<左:露光量+0,右:露光量+1.0>
仮に+1.0の調整をした場合は、1絞り分の露出補正を行ったことに等しくなります。
Lightroomでは±5ステップまであるので、5段アンダー、オーバーまで調整が可能です。
ハイライトが白飛びせず、シャドウが黒つぶれしない範囲で調整しましょう。
コントラスト
コントラストとは、「明暗差」のことです。
コントラストを上げると、明暗差が広がり、下げると明暗差が狭くなります。
<左:コントラスト+0,右:コントラスト+50>
コントラストの強い写真は力強く、写真展などのつかみのカットではハイコントラストが多いそうです。
<左:コントラスト+0,右:コントラストー50>
一方で、コントラストの弱い写真は、引き付ける力こそ乏しいものの、長い間見ても見飽きることがないというメリットがあるそうです。
ハイライト
画像の明るい部分を調整します。
ハイライトは白飛びしてしまったディテールを復元するのに便利です。
<左:ハイライト+0,右:ハイライトー70>
ちなみに、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、白飛びした部分がモノクロで表示されます。
シャドウ
画像の暗い部分を調整します。
逆光でつぶれ気味の暗部の諧調を取り戻すことができる等、絶大な威力を発揮します。
「シャドウを起こす」とか「蘇らせる」と言うそうです。
<左:シャドウ+0,右:シャドウ+70>
ここでも、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、つぶれた部分がモノクロで表示されます。
白レベル
白レベルは画像のもっとも明るい(真っ白)部分の最大値を変更します。
白の諧調を制御するだけでなく、スポットライトなどの印象度をコントロールするためにも使えます。
<左:白レベル+0,右:白レベル+70>
ここでも、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、白飛びした部分がモノクロで表示されます。
●ハイライトと白レベルの違いは?
「ハイライト」は100%白よりも少し暗い範囲もコントロール可能。一方で「白レベル」は、もっとも明るい真っ白の部分を調整することができます。
<元画像>
<左:ハイライト+80,右:白レベル+80>
黒レベル
黒レベルは画像のいちばん暗い(100%黒、明るさ0%)の最大値を調整することができます。
画像のメリハリを高めたり、黒つぶれを制御する時に効果を発揮します。
<左:黒レベル+0,右:黒レベル+70>
ここでも、スライダを動かす時にAlt(Opt)キーを押すと、つぶれた部分がモノクロで表示されます。
●シャドウと黒レベルの違いは?
「シャドウ」は完全な黒よりも少し明るい範囲をコントロールできます。一方の「黒レベル」は、もっとも暗い真っ黒の部分を調整することができます。
<元画像>
<左:シャドウ+70,右:黒レベル+70>
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色温度と色かぶり補正
ホワイトバランスは白を白く表示させるための機能で、画像全体の色かぶりを直すことで、電球などの照明で黄色くなった写真でも白をちゃんと白く見せることができます。
このカラーサークルの対角線上の色が、お互いに捕色関係、つまり反対色となります。
捕色関係の色を足し合わせると、お互いに相殺されて白になるのです。
ここで青と黄の関係は「色温度」、緑とマゼンタの関係が「色かぶり補正」のスライドバーに該当します。
例えば、電球で黄色っぽい写真になった場合、黄色の補色は青なので、「色温度」を青側に動かして、黄色かぶりを相殺するということです。
<元画像>
<左:色温度ー15,右:色温度+15>
<左:色かぶり補正ー15,右:色かぶり補正+15>
自然な彩度と彩度
彩度とは色の鮮やかさのことで、これを調整することができます。
「彩度」は画像全体の彩度を調整しますが、「自然な彩度」は暖色系に弱く、寒色系に強く影響します。
そのため風景写真では「彩度」を使わず「自然な彩度」を使うと色飽和が起こりにくいのでオススメです。
また、「自然な彩度」を上げても人の肌の色が不自然になりにくいので、人がメインの写真の彩度を上げるときに効果的です。
<元画像>
<左:自然な彩度+60,右:彩度+60>
輝度
「明度」と呼ぶこともある色の明るさのことで、色の軽さ、重さを制御する時に使います。
彩度と組み合わせることで複雑な色づくりが可能になります。
<左:輝度+0,右:ブルーの輝度のみ+60>
明瞭度
ローカルコントラストと呼ばれる補正機能です。
通常のコントラストは画像全体の明暗差をコントロールするのに対して、明瞭度では輪郭部分を中心にして明暗差を調整します。
つまり明瞭度を強くするとエッジが強調され、逆に弱めると輪郭部のコントラストが弱くなり、ソフトフォーカスのような見え方になります。
<左:明瞭度+0,右:明瞭度+50>
ノイズとシャープ
色味や明るさに大きな影響がない作業で、補正作業の総仕上げとして行うことが多いです。
ノイズを除去するとシャープが甘くなり、シャープを強くかけるとノイズが増します。
このようにこの2つはトレードオフの関係にあるので、拡大して最適な解像感が得られるように調整しましょう。
<元画像>
<左:シャープ+100、右:ノイズ軽減+100>
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まとめ
いかがだったでしょうか?
このように各項目を上手く使うことで、撮影時にはイマイチだった写真も大きく印象を変えることができるようになります。
例えばこの写真、撮った日はどんよりした曇りで、あまりゆっくり撮影できる時間もなかったのですが、加工をすることでここまで雰囲気を変えることができました。
<左:撮影時,右:加工後>
Lightroomは感覚的に使うことができますが、各項目の意味や関係性を知った上で使うとより高度な加工・編集ができるようになります!
なお、Lightroomを使って特定の範囲だけを補正する「部分補正」の使い方についてこちらで紹介していますので、併せて読んで頂けるとよりLightroomを使いこなせると思います♪
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