2018
31
Dec

レゴの紹介&歴史, 大人のレゴ好き向け, その他

【レゴ・パイレーツの歴史】南海の勇者シリーズの歴代の海賊船を紹介!

【最終更新日:2021年5月7日】

レゴランド・ジャパンの一角を占める南の海の海賊たちをテーマにした「パイレーツ・ショア」

レゴランド・パイレーツショア

乗り込んだ海賊船から水が出る大砲を使ったアトラクションが人気のこのエリアは、もともとはレゴの人気テーマ「南海の勇者シリーズ」の世界観がベースになっています。

今回の記事では、レゴの歴史の中でも屈指の人気シリーズであった海賊たちのシリーズから、そこで登場した歴代の帆船セットを紹介しながら、このシリーズの概要を振り返りたいと思います。

どの帆船もレゴで作ったとは思えないような素晴らしいセットばかりですよ♪

追記(2020年4月6日)

レゴのアイデアシリーズから、島に難破した海賊船のセットが販売されました!

昔の海賊シリーズを彷彿させる海賊船へも組み替え可能です!

 

21322 PIRATES OF BARRACUDA BAY

こちらの記事で製品レビューをしています!

こちらの記事では、海賊たちのミニフィグを紹介しています!

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【レゴ・パイレーツの歴史】南海の勇者シリーズの歴代の帆船を紹介!

目次

海賊シリーズの概要

レゴの長い歴史の中で、海賊をテーマにしたシリーズが最初に登場したのは1989年のことでした。

海外ではPirates(パイレーツ:海賊の意味)、日本では「南海の勇者」シリーズという優れた和訳で登場。

「南海の勇者」という言い回しが実にカッコいいですね。

これは1978年にレゴがテーマとして導入した「街シリーズ」、「お城シリーズ」、「宇宙シリーズ」の販売以降の初めての新しいテーマでした。

1989年のレゴのカタログ

海賊たちが大きく描かれています。

1989年のテレビCM

「南海の勇者」シリーズは1989年から1997年までの間、毎年継続的にリリースされ、カリブ海を舞台に海賊が植民地帝国の兵士たちと戦ったり、時には先住民と遭遇したりしながら展開し、とても人気のあるテーマでした。

その後、1997年に「南海の勇者」シリーズは一旦休止しますが、その後の長い休みを経て、2009年に「パイレーツ」シリーズとして再導入されました。

それでは、この歴史の中で登場した帆船たちを古い順に紹介したいと思います!

「南海の勇者」シリーズの帆船たち

6285 ダークシャーク号(Black Seas Barracuda)

レゴ・ダークシャーク号

1989年に「南海の勇者」シリーズの開始と同時に販売された海賊船。

帆船模型のようなクオリティとその規模から、レゴファンのみならずとても人気があり、このダークシャーク号を中心に「南海の勇者」シリーズは世界中でたちまちベストセラーになりました。

「ダークシャーク号」と呼ばれたこの海賊船は、両側に2門ずつ、合計4門の大砲で武装し、船尾にはロジャー船長の豪華な船長室がありました。

基本ブロックと特殊パーツのバランスや、レゴらしい赤い帆を中心とした色調、船全体の優れたバランスから、今でも歴代の帆船の中でもベストの一つと考えられており、2002年にはLEGENDシリーズとして再販されました。

それだけでなく、ダークシャーク号はレゴ誕生60周年で発売された記念セットに、ミニサイズで復刻されています。

LEGO 60周年記念セット

この復刻セットは、とても可愛らしくプレゼントにオススメです!こちらに詳細レビューをまとめました♪

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2020年には、アイデアシリーズから「赤ひげ船長の海賊島」が発売になりました。

レゴ赤ひげ船長の海賊島21322

このセットは、ダークシャーク号に組み替えることができます!

製品の詳細レビューをこちらにまとめています!

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6274 シーフォーク号(Caribbean Clipper)

レゴ・シーフォーク号

1989年に「南海の勇者」シリーズが始まった時、海賊たちのライバルとして登場したのが「インペリアルソルジャー(帝国軍の兵士)」でした。

そして、海賊たちからカリブの海を守るための彼らの旗艦がこの「シーフォーク号」だったのです。

レゴ・シーフォーク号

船主像には船の名前を示す黄色い(黄金の?)鷹が使われていました。海賊船ほど大きくないものの、サイズに合わせてバランスのよい形をしており、今でも人気の船の一つです。

カリブの海の財宝を巡って、海賊たちとインペリアルソルジャーは戦いを続けていました。

ちなみに、カリブ海を海賊たちから守る役目の彼らは、植民地時代のフランス海軍と海兵隊の青い制服をモチーフとしてデザインされていました。

兵士たちの旗はケベック州の旗をモチーフにしているようです。

フランス海兵隊のユニフォームと旗

6271 シーライオン号(Imperial Flagship)

レゴ・シーライオン号

1992年、海賊たちのライバルであったインペリアルソルジャーがリニューアルされました。

ユニフォームがこれまでの青から赤に変わった彼らは「インペリアルガード(帝国軍守備隊)」と呼ばれ、「シーライオン号」という新しい旗艦と一緒に登場したのです。

レゴ・シーライオン号

全体的にスマートでバランスのよい美しい船体のこの船には、後部デッキの舵を回すと船尾についている舵が連動して動くというギミックがありました。

また、デッキには実際にも使えるコンパスが取り付けられていたのです。

青い帆のシーフォーク号にくらべて写実的でありながらもレゴらしさの残る素敵なセットの一つと言えるでしょう。

ちなみに、ユニフォームの色が青から赤に変わりましたが、海賊たちのライバルとしてカリブの海を守るという役割は同じです。

インペリアルソルジャーは、青いジャケットに茶色のバックパック、そして赤または黄色のエポレットでしたが、インペリアルガードは赤いジャケットに茶色のバックパック、そして青または黄色のエポレットになりました。

左:インペリアルソルジャー

右:インペリアルガード

青いインペリアルソルジャーは、植民地時代のフランスをモチーフにしていることは先述の通りですが、赤いインペリアルガードは植民地時代のイギリス海軍と海兵隊がモチーフです。

イギリス海兵隊のユニフォーム

何気ないユニフォームの色ですが、きちんと世界の歴史からモチーフを得ているところがレゴらしく素晴らしいところだと思います。

シーライオン号を海に浮かべて撮影してきました♪

【レゴ・海賊】襲撃!シーライオン号

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6286 ダークシャークⅡ世号(Skull’s Eye Schooner)

レゴ・ダークシャーク2世号

1989年の登場以来、海賊たちの旗艦だった「ダークシャーク号」が1993年についにリニューアル。

その名も「ダークシャークⅡ世号」

”Ⅱ世”という呼び名がカッコいいですね。

レゴ・ダークシャーク2世号

マストが3本に増え、これまでの赤い帆から大きなドクロの描かれた白黒の帆は、まさに海賊船の象徴と言えるでしょう。

大砲も片側に4門を備えたこの海賊船は、登場から2010年までの長い間、レゴのセットで最大の帆船として君臨し続けたのです。

6268 シースター号(Renegade Runner)

レゴ・シースター号

1993年には巨大なダークシャークⅡ世号の他に、もう一隻小型の海賊船が登場しました。

アイアン・フック船長の「シースター号」です。

小型ながらも機動性とスピードに優れたこの船の登場によって、「南海の勇者」シリーズの中箱セットでも帆船が買えるようになったのです。

ちなみに、ロジャー船長の巨大なダークシャークⅡ世号だけでなく、アイアン・フック船長の新しい海賊船まで登場してインペリアルガードたちは大変そうですが、インペリアルガードはシーライオン号の他にもポートロイヤルの港という大きな港を持ちそこを拠点としていました。

船での戦いは海賊たちが有利に見えますが、カリブの世界全体ではお互い五分五分だったのかもしれませんね。

こちらの記事では、海賊たちのミニフィグを写真で紹介しています♪

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6280 サンタクルス号(Armada Flagship)

レゴ サンタクルス号

1996年、海賊のライバルであったインペリアルガードがリニューアルされます。

「インペリアル・アルマダ」という彼らの名前は、歴史の中で実在したスペインの無敵艦隊(アルマダ)に由来します。

そんな彼らの旗艦は「サンタクルス号」。

レゴ サンタクルス号

白い船体に青と白の帆が美しいこの船は、昔のレゴのノスタルジックさが残る人気のセットで2001年にも再販されました。

6289 ダークコラーダ号(Red Beard Runner)

レゴ・ダークコラーダ号

1996年に販売されたロジャー船長の新しい海賊船「ダークコラーダ号」

ちなみに、このコラーダとは伝説の剣の名称のことだそうです。

コラーダ(スペイン語:Colada)とは、スペインの叙事詩である「わがシッドの歌」の主人公であり、実在の人物ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールが帯びていたといわれる伝説の2振りの剣のうちの1本である。

wikipediaより引用

剣が描かれた帆が倒れるような仕掛けがあり、子供たちが楽しく遊べるように工夫されていました。

2001年には復刻版として再販もされています。

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6250 レッドビエント号(Cross Bone Clipper)

レゴ・レッドビエント号

1997年に登場した小型の海賊船。

ビエントとはスペイン語で「風」を意味します。

実は1989年から始まった「南海の勇者」シリーズは1997年で一旦終了となるため、このレッドビエント号は「南海の勇者」シリーズにおける最後の帆船になりました。

「パイレーツ」シリーズの帆船たち

6243 赤ひげ船長の海賊船(Brickbeard’s Bounty)

赤ひげ船長の海賊船

「南海の勇者」シリーズの終了から12年後の2009年、新しい海賊シリーズが登場しました。

「パイレーツ(海賊)」という名前で生まれ変わったこのシリーズで最初に登場した海賊船がこのセットです。

赤ひげ船長の海賊船

初代海賊船「ダークシャーク号」を思わせる赤い帆に描かれたドクロのマーク。

この新しい海賊船は生まれ変わった「パイレーツ」シリーズの中心となるセットでした。

10210 インペリアル・フラッグシップ(Imperial Flagship)

新しい「パイレーツ」シリーズでは、海賊たちのライバル「インペリアルガード」たちもリニューアルされました。

これまでの赤い服は変わりないものの、パーツが新しくなり、より細かい表情や服装がプリントされています。

そして、そんな彼らの旗艦として登場したのが、「インペリアル・フラッグシップ」です。

レゴ・インペリアルフラッグシップ

レゴでできているとは思えない程に詳細で現実的な帆船で、長さ75 cm、高さ60 cmを誇ります。

レゴ・インペリアルフラッグシップ
 
 
インペリアル・フラッグシップはダークシャークⅡ世号を上回り、これまでに発売されたレゴの帆船の中で最大の帆船となりました。

70413 海賊船(The Brick Bounty)

その後しばらく新しいセットが発売されていなかった「パイレーツ」シリーズですが、2015年に新しい海賊船が登場します。

 

初代の海賊船「ダークシャーク号」や、2009年の「赤ひげ船長の海賊船」のデザインを受け継いだ最新の海賊船です。

海賊たちと青い服のインペリアルソルジャーの戦いは「南海の勇者」シリーズの初期の頃と同じですが、新しいパーツで全体がリニューアルされ、まさに現代のレゴで蘇ったと言ってもよいでしょう。

後部の船長室も新しいパーツで豪華にリニューアルされています。

発売からそれほど時期が経っていないため、今はまだ比較的リーズナブルに購入できます。

 まとめ

レゴの海賊たちのセットは、「南海の勇者」シリーズとして誕生して以来、ずっと人気のシリーズで、その歴史の中に素晴らしい帆船のモデルがたくさんありました。

海賊たちと帝国軍という大きな枠組みを基本としながらも、帝国軍側はフランスやイギリス、スペインといった大航海時代の主要な国をモデルにリニューアルしていったのも興味深いですね。

今でも最新の海賊船は購入できるものがあるので、この機会に一度チェックしてみてください♪

子供だけでなく大人も楽しめる素敵なセットです!

海賊たちのミニフィグを写真で紹介しています!

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ところで、実はレゴの帆船セットは海賊たちのシリーズ以外からも販売されているのです。

それは人気映画パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズで、映画に登場する帆船が販売されています。

最後にパイレーツ・オブ・カリビアンの帆船を紹介して、今回の記事を終わりにしたいと思います。

4184 ブラックパール号(The Black Pearl)

4195 アン王女の復讐号( Queen Anne’s Revenge)

レゴの海賊シリーズの写真はこちらから↓

レゴ シーライオン号

同じく大人気の「お城シリーズ」の歴史はこちらから!

 

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