【最終更新日:2021年4月29日】
レゴのアイデアシリーズから「21322 赤ひげ船長の海賊島」が発売になりました。
ファン投票で選ばれたレゴ ファンの作品をもとに製品化されたセットで、島に難波した海賊船を舞台とした海賊たちの世界が舞台となっています。
船長室、厨房、酒場、寝室、牢屋など、海賊世界の要素が満載の島ですが、このセットはそれだけではありません!
島に難破している船は組み替えが可能で、帆船模型のような立派な海賊船に復元できるようになっています。
復元できるのは1988年に発売され世界中で大ヒットとなったレゴの伝説の海賊船、「ダークシャーク号(6285)」。
難破船の大きさは高さ59cm、幅64cm、奥行き32cmで、総ピースは2545。
新しいレゴファンはもちろん、昔レゴで遊んだ大人も楽しめる充実したセットになっています!
この記事では、2020年の4月1日に発売された「21322 赤ひげ船長の海賊島」を、レゴ社のデザイナーのコメントや1988年のオリジナルのダークシャーク号を紹介しながらレビューしたいと思います。
【レゴ・パイレーツ】赤ひげ船長の海賊島21322の製品レビュー
目次
セットの概要
以前は海賊たちのセットは、「南海の勇者」や「パイレーツ」といった独立したシリーズとして販売されていましたが、このセットは「アイデアシリーズ」からの販売となります。
アイデアシリーズとは、世界中のレゴファンから提案された作品アイデアの中から、最もファンの支持を集めたものが製品化されるというシリーズです。
つまり、この「赤ひげ船長の海賊島」もファンのアイデアがもとになっているのです!
こちらが、ファンによって選ばれたスペインのマドリードに住むパブロ氏のアイデアです。
難破した帆船で生活する海賊たちの雰囲気がとても素敵です。
このアイデアをもとに、レゴ社のデザイナーとの協働によって製品化が進められました。
製品化にあたっては、「パブロ氏のアイデア」と彼が子供の頃に父に与えられたという「オリジナルの海賊シリーズの世界観」との融合がコンセプトにされました。
ダークシャーク号6285(1989年)
こうして、ミニフィグたちは当時の特徴を変えることなく今のスタイルに発展され、海賊の島は当時大人気だった海賊船へ組み替えられる仕組みを持つようになったのです。
このセットは父と私自身、そして海賊たちと遊びならが成長する全ての子供たちのために作りました。
新しい世代の男の子と女の子が、かつての私のように、赤ひげ船長との冒険を楽しむことを期待しています。
(パブロ氏のコメントから抜粋)
この製品以外にもアイデアシリーズからは素敵なセットがたくさん登場しています。
アイデアシリーズの概要やオススメのセットをこちらの記事にまとめました。
このセットのデザイナーのインタビュー記事がYoutubeにありました!
外箱
対象年齢が16歳以上、総ピースが2545の本製品は、箱からして巨大です。
大きさを比べるために、初代ダークシャーク号を一緒に並べてみました。
箱のデザインやパッケージ写真も、80年代の海賊シリーズの雰囲気を踏襲しています。
裏面には、難破船の大きさが記載されています。
高さ59cm、幅64cm、奥行き32cm(デカい!)
開封すると15種類の小袋に分けて梱包されていました。
説明書(インストラクション)
説明書もかなりのボリュームです!
表紙をめくると製品の組み立て説明の前に、海賊たちの物語やイラスト、各ミニフィグの紹介がありました!
難破船のセットの背景的な物語や、ミニフィグの特徴が書かれていてセットの世界観がより広がります!
英語で書かれていましたので、こちらの記事にて日本語で内容を紹介しています。
ミニフィグ
このセットには、8体の海賊たちのミニフィグとガイコツが2体付属します。
主役はもちろん赤ひげ船長。
レゴの世界でもっとも有名なミニフィグの一人でしょう。
1989年に発売された初代のミニフィグと比べてみました。
(左が2020年版、右が1989年版)
オウムの色が変わっていたり、帽子に描かれたガイコツマークの大きさが違うなどの変化がありますが、全体の雰囲気などはよく似ています。
ちなみに、新しい赤ひげ船長は口元に少しだけグレーのひげがありますが、これは「彼も少し年をとったから」だとデザイナーが動画で話していました(笑)
細かい遊び心が素敵ですね。
赤ひげ船長の手下で、色んなセットに登場した赤と青の二人もバージョンアップして登場しています。
デザイナーの話によると彼らは双子だとか。
古いバージョンと比較してみました!
(左2体が2020年版、右2体が1989年版)
ヒゲの量が増大しています!
これも年月が経ったことによる変化なのでしょうか(笑)
他の船員たちも、昔のミニフィグの特徴を残しつつリニューアルされていました。
(左が2020年版、右が1989年版)
新しいミニフィグでは胸元が破れていて、前のボタンが閉まっていません。
彼は年月を重ねて、マッチョになったのかもしれませんね。
各ミニフィグについては、説明書に書かれていた紹介文とあわせてこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
海賊島の全景
それでは海賊島の全景を紹介したいと思います。
超特大のセットで、3時間くらい組み立てるのに時間がかかりました。
高さが59cmあり、かなりのボリューム感です。
大きすぎて写真を撮るのに相当苦労しました。
砂浜の上に作られた桟橋があって、その上に難破船がバラバラになって重なっているという構成です。
後ろから見るとこんな感じです。
船体の中に作られた色んな部屋が見えます。
中央の一番高いところにあるのが船長室。
その下に厨房。左下に見えるのが寝室です。
各部屋の様子は、後程くわしく紹介したいと思います。
一つの大きな島のように見えますが、実は二つに分けることができます。
船の中央部分が右に、船主と船尾が右側になっていることがわかります。
真上から見るとこんな感じになります。
幅64cm、奥行き32cm。
船主の部分は絶妙に斜めに配置されています。
海賊島の様子
それではもう少し詳しく海賊島で暮らす海賊たちの生活を見ていきましょう!
中央部分の桟橋です。
プレートタイルを使ってブレース構造を表現するのはお馴染みですね。
豚さんがカワイイ。
豚さんの奥にいるのは、、、
ガイコツが!
よく見るとこのガイコツがかぶっているのは海賊たちの帽子ではありません。
この形の帽子は、海賊たちのライバルであった総督軍たちの帽子です。
海賊の島に捕らえられたまま、ガイコツになってしまったのでしょうか。。。
中央の広いデッキの右側には、難破船の中に作られた酒場と宿泊施設があります。
桟橋を右に行くと大砲が備え付けられていて、奥の扉の中には酒場があります。
さらに右に行くと、朽ち果てた巨人の石像が。。。!
90年代の南海の勇者シリーズで登場したロンゴ族の謎の石像リキリキです。
謎の石像リキリキ6262(1994年)
もしかして、海賊たちが今いる島は、以前ロンゴ族が住んでいたのでしょうか。。。?
想像が膨らみます。
難破船の甲板には牢獄があり、ガイコツが閉じ込められています。
海賊の島に牢獄があるのは、レゴの世界ではお決まりのギミックですね!
船室の様子
続いては、難破船の船室を利用して作られた様々な部屋を見ていきましょう。
まずは赤ひげ船長の船長室。
船尾楼の中に作られた豪華な部屋です。
机の上に並べられたたくさんのロウソクと海図、部屋には財宝が詰まった宝箱にベッド。
全ての部屋の中で、一番装飾が豪華な部屋になっています。
窓から差し込む夕日の中で、大きなイスに座った赤ひげ船長は何を考えているのでしょうか。。。?
続いては、海賊たちが集まる酒場です。
二人で楽しんでいたら、赤ひげ船長も来てしまいました!
次は、酒場の奥にある寝室。
ベッド付きの寝室というのは、海賊たちの時代ではかなり豪華な仕様です。
寝室でこっそり飲んでいたら、後ろに赤ひげ船長が!!
続いては厨房です。
担当は料理が得意だというスターボード。
このセットはこれらの部屋以外にも、様々な場所に小物が配置されていて、色んなシーンを想像しながら楽しむことができます。
倉庫からこっそりバナナをゲット!
島の様々な場所で海賊たちの物語を楽しめるボリューム満点のセットになっています。
海賊船ダークシャーク号への組み換え
このセットの特徴は、海賊の島を組み替えて、帆船模型ような完成度の高い海賊船に組み替えられることです。
組み換えは比較的簡単で10分程度で完了しました!
大きく分断されてしまっていた3つに難破船が一つの大きな海賊船になります。
全体はこんな感じです。
船の部分を取り外した後も、島部分が成り立つようになっています。
雰囲気が大きく変わって、南国の楽園的な島になりました(笑)
のんびりした感じがいいですね。
船尾のデザイン。
丸みをおびたずんぐりした船体は、大西洋の荒波にも耐えられるように進化したものです。
船首楼と船尾楼が高くなっていて、その間に甲板が広がります。
甲板の下には、酒場や寝室などの船室があります。
内部の部屋は島だった状態のまま船に組み替えるのですが、上手くつながるようになっています。
島に置かれていた樽などの小物を甲板に並び替えます。
船尾楼には舵があります。
航海の目的地などを、赤ひげ船長とリギングで話し合ったのでしょう。
船尾楼の中は赤ひげ船長の船長室が配置されています。
この辺りは島だった時から変わりません。
船の先には、黄金の女神の船首像が取付らています。
船首像へと繋がるケーブル?鎖?の装飾がよくできていてカッコいい!
マストは左右からロープで支えられています。
この辺りの帆船としての再現度もバッチリ。
マストの上では、ジャックダブロンが見張りをしています。
初代ダークシャーク号との比較
この海賊船の状態は、1989年に発売されたレゴの最初の海賊船「ダークシャーク号」のオマージュです。
そこで、最後に初代のダークシャーク号との簡単な比較をしたいと思います!
大きさは、初代より少しだけ大きくなっていますが、マストの構成などの基本的なデザインはとても似ています。
(左:2020年版、右:1989年版)
パッと見ただけでは、二つを見分けるのはムズカシイかもしれません。
それくらい昔のレゴファンが懐かしく感じるデザインに仕上げられています。
大きな違いの一つが甲板の下の構成です。
(左:2020年版、右:1989年版)
今回のセットは甲板の下には船室が備え付けられていて、船体には窓がありますが、1989年の船には船室がなく大砲が並べられていました。
また、船体の形状も変わっています。
(左:2020年版、右:1989年版)
デザインは踏襲されていますが、今回のセットでは船体がずんぐりと広がり、より実際の帆船の形状に近づきました。
(左:2020年版、右:1989年版)
1989年版では、船尾は一つの大きなブロックでしたが、今回のセットは基本ブロックで組み上げるようになっています。
この辺りのレゴの組み方はとても勉強になりました。
最後に船主です。
(左:2020年版、右:1989年版)
船首楼が新しい方ではより高く豪華になっていて、船首に向かってロープのような装飾が増えました。
船首像はどちらも女神のようですが、1989年版では顔が描かれていて可愛らしい感じです。
まとめ
今回の記事では、2020年4月から発売になったレゴのアイデアシリーズ「赤ひげ船長の海賊島」のレビューをしました。
このセットの特徴を簡単にまとめたいと思います!
・2545ピースで、作りごたえ抜群!
・海賊の島と海賊船がどちらも楽しめる!
・酒場や厨房などの小部屋も充実!
・昔の海賊シリーズへのオマージュ要素満載!
新しいレゴファンも、昔からのレゴ好きも楽しめる素敵なセットだと思います!
特に、子供の頃に海賊シリーズで遊んだ大人にはオススメです。
きっと、新しいレゴのギミックや組み方に感動すると思います!
このセットの説明書に書かれていたストーリーやミニフィグ紹介をこちらでまとめました!
これまでの海賊シリーズで発売された帆船セットをまとめて紹介しています♪