【最終更新日:2021年3月22日】
海外のレゴコミュニティで有名なBrick Centralのマネージャーであり、レゴ社のアンバサダーであるFour BricksTall氏が自信のYoutubeチェンネルで、「レゴ作品を上手に撮るための方法」の動画を投稿していたので紹介したいと思います!
この動画で紹介されているのは、レゴを撮影する時の焦点の当て方。
動画は英語で説明されているのですが、この記事ではFour Bricks Tall氏の許可を得て、日本語に翻訳しましたので紹介したいと思います!
スマホでのミニフィグ写真のコツは、こちらの記事をご覧下さい♪
【動画でわかりやすい】レゴの写真をキレイに撮る方法
目次
Depth of Field for Creative Storytelling/創造性のある写真のための被写界深度
最初にFour BricksTall氏の動画を紹介します!
動画のタイトルにあるDepth of Feildとは日本語に訳すと被写界深度のこと。
動画を見て内容がわかった方は、ここで読み終えて頂いてOKです。
もしイマイチわからなかった方は、ここからの日本語の説明を読んでみて下さい♪
被写界深度とは?
カメラの用語でよく聞く「被写界深度」とはなんでしょうか?
また、これは写真にどのような影響を与えるのでしょうか?
単純に言うと、被写界深度とは「どの程度の範囲に焦点が当たっているか」を示す言葉です。
被写界深度が深い時、写真の中の全てに焦点が当たっていて、全てがシャープに写ります。
これは、Fours Brick Talls氏の動画内で紹介して頂いた僕の写真ですが、手前のミニフィグだけでなく、奥の帆船やその向こうの風景にもピントが合っています。
風景写真は、深い被写界深度で撮影される典型的な写真です。
一方で、浅い被写界深度で撮影された写真では、とても狭い範囲だけにピントが合います。
この写真でも、手前のゾンビのミニフィグにはピントが合っていますが、後ろの二体は大きくボケていますね。
多くのポートレートでは、浅い被写界深度で撮影されています。
それでは、どうやって、被写界深度をコントロールしたらよいのでしょうか?
被写界深度のコントロールの仕方
被写界深度をコントロールするために、下記の3つを理解しましょう。
①Aperture/絞り
②Focus Distance/集束距離
③Focal Length/レンズの焦点距離
それでは、ひとつひとつを説明していきます!
Aperture/絞り
絞りとは、レンズから入る光の量を調整する部品のこと。
この絞りはカメラ本体ではなく、カメラレンズの中に備えられていて、レンズの中にあるシャッターをコントロールすることで、光の入る穴を調節します。
わかりやすく言うと、カメラの設定での「F値」のことですね。
このF値を変えると、絞りを調整することができます。
F値を2.8という小さい値にすると、、、
ミニフィグだけにピントが合っていて、背景はボケているのがわかります。
よく見ると背中に背負った矢も少しボケていますね。
一方でF値を10にすると、、、
F2.8で撮影した時に比べて、全てがシャープに写っているのがわかりますね。
二枚を比べてみましょう。
地面の緑のブロックや背景の写り方の違いに注目してください!
絞りについてまとめます!
・F値が小さい→背景がボケる
・F値が大きい→背景もくっきり
Focus Distance/集束距離
次に紹介するのは、Focus Distance(集束距離)。
難しい言葉ですが、カメラと被写体との距離というイメージでOKです。
ミニフィグをカメラに近づけて撮影すると、地面の緑のブロックさえボケて見えますね。
Focal Length/レンズの焦点距離
最後に紹介するのは、Focal Length(レンズの焦点距離)。
レンズには15mmとか50mmのように数字が記載されているはずです。
この値が小さい「広角レンズ」と言われるレンズでは、一般的に被写界深度が深くなります。
写る範囲が広くなり、ピントが当たる範囲も広くなるということですね。
24mmで撮影した写真がこちら。
かなり広い範囲が写っていますし、ミニフィグだけでなく背景もそれなりにシャープに写っています。
次に、同じ場所から70mmのレンズで撮影したのがこちら。
写る範囲がミニフィグ周辺に絞られ、背景も大きくボケているのがわかります。
同じ大きさでトリミングして並べると違いがよりわかります。
同じように見えますが、70mmのレンズで撮影した写真の方が背景がボケていますね。
スマートフォンのカメラは?
それでは、スマホのカメラはどうでしょうか?
動画ではGoogle Pixel 3が紹介されていますが、ここでは日本で一般的なi phoneのカメラについて説明します。
たとえば、i phone12の場合、背面の二つのレンズのスペックは下記の通りです。
広角カメラ:レンズ焦点距離は26.0mm(35mm換算)
超広角カメラ:レンズ焦点距離は14.0mm(35mm換算)
超広角カメラで撮った方が、より全体にピントを当てることができるはずです。
まとめ
今回の記事では、海外のレゴコミュニティで有名なBrick Centralのマネージャーであり、レゴ社のアンバサダーであるFour BricksTall氏のYoutubeチェンネルから、「レゴ作品を上手に撮るための方法」を紹介しました。
一番大切な絞りについて、もう一度まとめます♪
F値を大きくすると全体にピントが当たります!
一方で、F値を小さくするとピントが当たる範囲が小さくなり、背景が大きくボケます!
カメラのF値を調整して、背景のボケ方やピントの当て方を色々と試してみて下さい♪
レゴの大きな作品なら、大きめのF値で撮ってみるのがオススメです!
元動画:Depth of Field for Creative Storytelling
動画使用許可:Four Bricks Tall
スマホでのミニフィグ写真のコツは、こちらの記事をご覧下さい♪