2019
5
Jan

写真加工, オモ写関係

【Adobe Lightroom】特定部分だけ修正!部分補正の使い方を解説!

【最終更新日:2019年2月4日】

AdobeのLightroomで写真を編集していて、ある特定の部分だけ補正したくなりませんか?

影になってしまった人の顔だけを明るくしたくなったり、空の範囲だけ鮮やかにしたかったり。

 

今回の記事では、画像全体の明るさやコントラストを調整するのではなく、画像内の一か所を修正するという使い方、「部分補正」について説明したいと思います。

 

※この記事ではパソコンのLightroomを使って説明しますが、アプリでも同様の機能が使えます!

 

 

Lightroomの各パラメータの意味についてこちらにまとめました。

「彩度」と「自然な彩度」の違いなども解説しています!

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【Adobe Lightroom】特定部分だけ修正!部分補正の使い方を解説!

目次

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部分補正とは?

もともとある部分だけを補正するためには、Photoshopのレイヤーを使ってマスキングをするなどの高度なスキルが必要なテクニックでした。

Photoshopなどのソフトウェアに慣れた一部の人の特権ともいえる技だったのですが、この高いハードルを一気に解消したのが、Lightroomの部分補正機能になります。

 

このLightroomの部分補正には、「補正ブラシ」「段階フィルター」「円形フィルター」の3つの機能があります。

 

 

 

どの機能も簡単にマスキングできて、マスキングした範囲のみに補正がかかります。

マスキングをした後は、補正の仕方は通常の補正と同様に、スライドバーで各種の項目を調整すればOK。

 

それでは部分補正の3種類について、一つ一つ確認していきましょう。

例えば、この写真は全体のパラメータを修正して、ここまで加工することができました。

 

<左:Before、右:After>

 

ただ、手前の4体のミニフィグがまだ暗くてメリハリがなかったり、左側の木材の柱の色合いから木の温もりが消えてしまっていたり、まだまだ部分的にはイメージ通りとはなっていません。

そこで部分補正を使っていきます!

 

補正ブラシ

「補正ブラシ」とは、ペイントツール感覚で対象を塗るだけでマスキングできるとても使いやすい機能です。

補正ブラシを選択して、ペイントブラシの感覚で対象エリアを塗るとそこがマスキングされ、スライドバーで項目を調整すれば、ペイントした範囲のみに補正がかかります。

 

補正ブラシを選択して、青いミニフィグを塗っていきます。

 

赤い部分がマスキングできた場所です。

 

ちなみに、マウスのホイールを回してもブラシのサイズが調整できます。

補正したいエリアがきちんとマスキングできているのを確認したら、各項目を補正していきます。

 

今回はミニフィグを明るくしたかったので、露光量や明瞭度を中心に補正をかけました。

 

同じように他の3人のミニフィグにも補正をかけていきます。

また、空の色合いも少し変えたいので、ブラシの大きさを変えてこのようにマスキングして補正しました。

 

<空全体をマスキング>

 

ちなみに、補正ブラシのマスキングは輪郭部分をボカす初期設定になっているので、効果も極端でなく穏やかです。

 

補正したいエリアから少しマスキングがはみ出しても大きな影響はないので、ざっくり気楽に塗っても大丈夫です。

 

もし、極端にはみ出した時は、消しゴムツールで消すことができます。

 

 

ここまでの補正ブラシを使った修正によってこんな感じに変わりました。

手前の4体のミニフィグが明るくなっていることに注目してください。

 

<左:Before、右:補正ブラシでの修正後>

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段階フィルター

部分補正の2つめの機能、「段階フィルター」の説明です。

この「段階フィルター」はグラデーション状に補正効果をかけることができるマスク機能です。

典型的な使い方は、空の部分を上から下にマスキングして露光量を下げ、PLフィルター風の濃い空を作ることが多いようです。

 

 

画面の外側から内側に向けてマウスをドラッグします。

 

 

3本の線が表示されていることがわかります。

この中央の線くらいまでが補正が強く、内側にいくほど補正効果が穏やかになっていきます。

 

補正ブラシと同様に段階フィルターも複数の設定が可能です。

今回は地面の雪にも段階フィルターをかけてみました。

 

 

段階フィルターの補正を加えることで感じに変わりました。

 

 

<左:Before、右:段階フィルターを追加>

 

段階フィルターの特徴は、上手く使うことで写真の立体感が増し、被写体を引き立てることができそうですね。

 

円形フィルター

円形フィルターは、円の内側、もしくは外側をマスキングする機能です。

真円だけでなく、傾いた楕円など、円の形を調整できます。

 

補正内容は、露光量やコントラスト、明瞭度や彩度など、他の部分補正と同様に調整が可能です。

円形フィルターでマスキングした範囲の露光量を上げると、スポットライトを浴びたように見せることもできそうです。

 

 

この写真では、雲の向こうの太陽の明るさを強調したかったので、こんな感じでマスキングしました。

 

 

今回は真円でマスキングしていますが、円周上の4つのマーカーをドラッグすることでサイズが変更できます。

 

また、「反転」をチェックするとマスキングのエリアが外側になります。

中心を自由に動かすことのできる「周辺光量補正」と考えるとわかりやすいかもしれません。

 

円形フィルターを太陽の部分と、楕円形に形を変えて左の木の柱に使ってみました。

 

レゴ宇宙・クラシックスペースマンのオモ写

<左:Before、右:円形フィルターを追加>

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Lightroomの各パラメータの意味についてこちらにまとめました。

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まとめ

今回はLightroomの補正機能の中でも、部分補正に絞って説明しました。

各部分補正はどれも複数の設定が可能で、これらを組み合わせることで自分のイメージに近づけることができると思います。

 

今回のサンプルで使った写真を例にすると、撮影時の画像から全体のパラメータを調整することでここまで加工しました。

 

<左:撮影時、右:補正あり(部分補正なし)>

 

その後に各3種の部分補正を複数使って、こんな感じに仕上げています。

 

レゴ宇宙・クラシックスペースマンのオモ写

<左:部分補正なし、右:部分補正あり

 

それぞれの補正の影響は小さくても重ねて補正することで全体として大きく印象を変えることができそうですね。

 

ちなみに、Lightroomはパソコンとスマホなどのアプリで同期が可能となっていて、今回パソコンで修正した画像をスマホのアプリでも開くことができます。

 

 

 

スマホのアプリでも「部分補正」の項目はきちんとあり、ここを選ぶと、部分補正の内容を確認できます。

 

 

このように、スマホのアプリでも部分補正を行うことができます。

補正は失敗してもやり直しがきくので、色々と試してみたら楽しそうですね。

 

なお、Lightroomの各パラメータの意味についてこちらにまとめました。

「彩度」と「自然な彩度」の違いなども解説しています!

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