2018
28
Jun

レゴのキレイな撮り方, オモ写関係

【レゴの撮り方】スマホでレゴの写真をキレイに撮る方法とは?

【最終更新日:2020年1月23日】

 

せっかく作ったレゴの作品を綺麗に写真で撮りたいと思うことはありませんか?

自分の記録のため、SNSにアップするため、など理由は様々ですが、手軽にキレイな写真が撮れたらいいですよね。

 

僕自身、レゴの写真をずっと撮影してきて、インスタでのフォロワーが1万人を越えたり、レゴジャパンさんから撮影の依頼を頂くようになりました。

そんな写真を撮る中で、撮影するコツというかポイントがわかってきたように思います。

 

そこで、スマホのカメラと1000円程度で買えるアイテムを使って、レゴのキレイな写真を撮るポイントを紹介したいと思います!

 

少し前置きが長い記事になりますが、ゆっくり読んで頂けると嬉しいです♪

 

 

【レゴの撮り方】スマホでレゴの写真をキレイに撮る方法とは?

目次

 

何をどう見せたいかを考える

レゴの写真に限らず、あるモノを誰かに見せたい時があるとします
その時に大切なのは「何をどう見せたいか」という気持ちだと思っています。

 

例えばこの2つの絵を見て下さい。

 

 

この2つの絵は同じ建物を書いています。
でも、2つの絵を見た時に感じることは結構違うんじゃないかと思うんです。

 

たぶん、上の絵を見ると、「変な屋根の形」とか「どこの街にあるんだろう?」とかそんな感想を持つ気がします。

 

一方で下の絵を見ると、「カフェやお店がある」と思ったり、もしかしたら「行ってみたいな」と思ってくれる人もいるかもしれません。

 

これは絵やCGの世界では「俯瞰の絵(図)」と「アイレベルの絵(図)」と言ったりする見せ方の違いです。

 

それでは、この二つのアングルの違いについてもう少し説明したいと思います。
ちょっと回りくどいですが、少し我慢して読んで下さいね。

 

俯瞰の見え方

見せたいものを「斜め上から」見降ろして表現することを「俯瞰」と言います。
特徴は、モノの全体像を見せることができることです。

 

よくテーマパークの案内図で見るこんなイラストも俯瞰図です。

 

テーマパークの全体の様子がよくわかります。
この俯瞰図のポイントは、全体の様子をわかりやすく表現しているいうことです。

 

逆に言うと、普段の私たちの生活の視点とは大きくことなるので、この構図の絵を見た人たちは、どこか客観的な視点で見てしまい感情移入がされづらいことになります。



アイレベルの見え方

アイレベルとは目線の高さのことです。
細かく言えば高さも大人と子供で目線の高さが違ったり、立っている時と座っている時でも違います。

 

 

俯瞰とは違い全体像はわかりません。

ただし、私たちの目線の高さからの見え方ですから、普段の世界を見るように、絵や写真の世界に入っていくことができます。

この絵は子供の目線の高さ

 

俯瞰の時の客観的な見られ方とは違い、アイレベルで表現された時はその世界観に感情移入されやすいと言えるでしょう。

この絵は子供の気持ちで見てもらいたかったので、子供の目線の高さで坂道の後ろの方から描きました。

 

まずは俯瞰かアイレベルを意識しよう

なぜここまで長々と俯瞰とアイレベルの話をしてきたかと言うと、レゴの写真を撮る場合、特にこの2つの視点を意識しておくことで、素敵な写真が撮れるからですからです。

実はレゴ社のカタログは俯瞰とアイレベルの製品写真を上手く組み合わせることで、商品を魅力的に伝える構成になっていました。

※もちろん例外はたくさんあります。

 

 

1970年代のレゴ社のカタログ

(ニコニコ笑顔の可愛さが素晴らしい)

 

 

1980年代のレゴ社のカタログ

(やや大げさなミニフィグのポーズがカワイイ)

 

 

1990年代のレゴ社のカタログ

(背景の映像や画像のエフェクトが進化しています)

 

どの年代のカタログも、個別の製品写真は俯瞰で製品全体のボリューム感を伝えていていることがわかります。

セットの大きさや、含まれているミニフィグの数がわかりやすいですね。

 

一方で大きく載せられた写真では、全てのセットを上手く組み合わせて独自の世界観を作り出しながら、レゴの世界に入りこんでしまうような視線の高さです。

 

このように、俯瞰とアイレベルの写真はどちらが優れているということではなく、それぞれに異なった印象を見た人に与えることができるのです。

 

どちらのアングルで写真を撮るかは、「見た人に自分のモデルをどう感じてもらいたいか?」というあなたの気持ち次第だと思います。



 

俯瞰で撮るレゴ写真

自分でオリジナルの作品を作った時、やっぱり全体像を映したくなりますよね。

俯瞰でのポイントは、背景に邪魔なものを映さないようにすることが何より大切です。

 

食器棚やテレビ等の家具が映ってしまうと、せっかく頑張って作ったモデルの印象が薄れてしまうからです。

一番手軽な方法は、自分の部屋の中で、白い壁があるところ等を探して、なるべく背景がシンプルになるような場所で撮影することです。

 

 

ゴチャゴチャした家の様子が映るよりは大分よくなりましたが、どうしても床や家具の表面の様子が映ってしまうので限界があります。

そこでコストパフォーマンスがよい方法が、「背景紙(布)を買ってしまうこと」です。

 

レゴの写真には背景紙がオススメ

背景に置くための「背景紙(布でもOK)」があると全然印象が変わります!

色は白か黒が一般的です。

 

 

白い紙を背景にするだけで、随分印象が変わります。

背景がシンプルで気にならないので、映したいレゴに目がいきやすいですね。

 

ただ、白い紙を買うなら、ついでにグラデーションのかかった紙も一緒に買うことをオススメします。

グラデーションがあるだけで「らしい」写真になりますよ。

サイズは80㎝×110㎝くらいで1,000円程度で売っていますので、数枚あるととても助かります。

 

 

グラデーションの色は撮影するモデルの色に合わせて選ぶといいでしょう。

ミリタリー系の作品ならブラウンのグラデーション、列車や飛行機ならブルー系がいいかもしれません。

 

グラデーションペーパーは、レゴの写真に限らず、オークションやメルカリに商品を出品する時の写真にも使えるのでオススメです。

 

イラストレータ等が使えるという方は自分でオリジナルの背景紙を印刷してもいいと思います。

少しだけ山並みを入れてみたり、太陽を入れてみたり、自分のモデルを邪魔しない程度にシンプルに描くことがポイントです。

 

 

こんな感じで撮影しています。

 

撮影の様子(超シンプル)

 

アイレベルで撮るレゴの写真

 

アイレベルで撮る時は、レゴの世界に感情移入してもらうために、ミニフィグの高さに合わせましょう。

そして見せたい自分の作品だけでなく、背景にはその世界観を作り出す他のモノが映っていた方がよいでしょう。

 

もう少しこだわるなら、カメラに近いものと、遠いもの、その中間のものというようにバランスよく配置すると奥行感が出てくるのでオススメです。

 

 

このカタログ写真では、海賊船と総督軍との戦いの様子を遮るくらいに大きくロジャー船長を手前に入れることで奥行感を出しています。

またミニフィグという大きさ(=人間サイズ)のわかりやすいものを入れることで、写真全体のスケール感がわかります。

 

僕が屋外で撮影しているレゴの写真も基本的にはこのアイレベルの写真です。

レゴのアラジンのジーニー

 

背景を自然の風景にしてレゴの世界観と調和させることで、ミニフィグが楽しく生きているように見えたらと思って撮影しています。

 

 

俯瞰とアイレベルのいいとこ取り!

 

最近のレゴのカタログでは、俯瞰とアイレベルの中間の高さくらいでそれぞれのセットの写真を載せています。

個別セットの背景もシンプルな表現ではなく、CGを使った作りこまれた画像と合成されていて世界観が出ています。

 

「自分の作品をどう見てもらいたいか」を意識しながら、レンズの高さや背景に並べるモノをアレンジして色々な撮影を繰り返していくと、自分なりの撮影方法を見つけていけると思っています。

 

まとめ

レゴ シーライオン号

 

レゴの写真をキレイに見やすく撮影する方法について、ポイントを説明しました。

まとめるとこんな感じです。

 

  1. カメラの高さを工夫して「俯瞰」が「アイレベル」かを意識しよう
  2. 背景紙(布)を使ってみよう

 

背景紙(グラデーションペーパー)は、オークションやメルカリに商品を出品する時にも活躍できるのでオススメです!

 

高級なカメラや三脚、照明やレフ板、撮影ブース等はまたいつかお話ししたいと思います。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!!

 

僕が撮影したレゴの写真はこちらにまとめています。ぜひ一度ご覧ください♪

 

 

レゴのオススメの買い方をこちらの記事でまとめました♪

ぜひご覧ください!

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